ニュースリリース
【知人のがん発症を経験した経営層100名調査】がんリスク意識は6割が向上も、実際の検査受診は4割どまり「忙しい」「事業優先」で自分の健康は二の次に
〜高まる危機感と実行の壁、経営層が直面する”検査を阻む3つの障壁”とは〜
直近1年以内に知人のがん発症を経験した、40歳以上の男性経営層(経営者・役員)100名を対象に、知人のがん発症と経営者の健康意識・行動に関する実態調査を実施しました。

01|40歳以上の男性経営層の労働時間、3人に1人が週50時間以上、1割超は70時間超の激務
02|知人のがん発症を知った約8割が、衝撃や不安を実感
03|がん検査に求めること、第1位「一度の検査で全身のリスクが把握できること」(51.0%)、第2位「早期発見の可能性が高いこと」(46.0%)
■調査概要
- 調査名称:知人のがん発症と経営者の健康意識・行動に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2025年10月20日〜同年10月21日
- 有効回答:直近1年以内に知人のがん発症を経験した、40歳以上の男性経営層(経営者・役員)100名
※1|合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
■1週間の平均労働時間、3人に1人が「50時間以上」、「70時間以上」は1割超
「Q1.会食や出張などの仕事関連の時間も含めて、1週間あたりの平均労働時間を教えてください。」(n=100)と質問したところ、「50~59時間」が17.0%、「60~69時間」が5.0%、「70時間以上」が11.0%という回答となりました。

Q1.会食や出張などの仕事関連の時間も含めて、1週間あたりの平均労働時間を教えてください。
・40時間未満:21.0%
・40~49時間:45.0%
・50~59時間:17.0%
・60~69時間:5.0%
・70時間以上:11.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■2割以上が、仕事から完全に離れられる時間は週に「半日以下」、13.0%は「ほとんどない」と回答
「Q2.仕事のことをまったく考えずに過ごせる時間(仕事から完全に離れられる時間)は、1週間のうちどのくらいありますか。」(n=100)と質問したところ、「ほとんどない」が13.0%、「半日程度」が9.0%という回答となりました。

Q2.仕事のことをまったく考えずに過ごせる時間(仕事から完全に離れられる時間)は、1週間のうちどのくらいありますか。
・ほとんどない:13.0%
・半日程度:9.0%
・1日程度:38.0%
・2~3日程度:23.0%
・それ以上ある:16.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■6割が、忙しさを理由に自身の健康管理を「後回しに」している実態
「Q3.忙しさのために、ご自身の健康管理(睡眠・運動・検査など)を後回しにしてしまうことはありますか。」(n=100)と質問したところ、「よくある」が22.0%、「ときどきある」が38.0%という回答となりました。

Q3.忙しさのために、ご自身の健康管理(睡眠・運動・検査など)を後回しにしてしまうことはありますか。
・よくある:22.0%
・ときどきある:38.0%
・あまりない:30.0%
・まったくない:10.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■76.0%が、知人のがん発症を知り「驚きや不安」を実感
「Q4.知人のがん発症を知ったとき、あなたはどのように感じましたか。」(n=100)と質問したところ、「強い衝撃や恐怖を感じた」が14.0%、「驚きや不安を感じた」が62.0%という回答となりました。

Q4.知人のがん発症を知ったとき、あなたはどのように感じましたか。
・強い衝撃や恐怖を感じた:14.0%
・驚きや不安を感じた:62.0%
・多少驚いたが、自分には関係ないと思った:15.0%
・特に何も感じなかった:9.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■60.0%が、知人のがん発症で、自身のがんリスクについて考える機会が「増えた」と回答
「Q5.知人のがん発症をきっかけに、ご自身のがんリスクについて考える機会が増えましたか。」(n=100)と質問したところ、「大きく増えた」が21.0%、「やや増えた」が39.0%という回答となりました。

Q5.知人のがん発症をきっかけに、ご自身のがんリスクについて考える機会が増えましたか。
・大きく増えた:21.0%
・やや増えた:39.0%
・あまり増えていない:35.0%
・全く増えていない:5.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■がん予防や早期発見を意識して、心掛けるようになったこと、「健康診断の結果を注意深く確認するようになった」や「がん検査を受けようと思うようになった」が上位
Q5で「大きく増えた」「やや増えた」と回答した方に、「Q6.がん予防や早期発見を意識して、どのようなことを心がけるようになりましたか。(複数回答)」(n=60)と質問したところ、「健康診断の結果を注意深く確認するようになった」が58.3%、「がん検査を受けようと思うようになった」が43.3%、「食生活を意識するようになった」が35.0%という回答となりました。

Q6.がん予防や早期発見を意識して、どのようなことを心がけるようになりましたか。(複数回答)
・健康診断の結果を注意深く確認するようになった:58.3%
・がん検査を受けようと思うようになった:43.3%
・食生活を意識するようになった:35.0%
・家族や社員の健康にも関心を持つようになった:21.7%
・睡眠時間を確保するようになった:20.0%
・運動を増やすようになった :20.0%
・飲酒・喫煙を控えるようになった:11.7%
・その他:0.0%
・特に変化はない:10.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■知人のがん発症をきっかけに「がん検査を受けた」方は、4割にとどまる
「Q7.知人のがん発症をきっかけに、これまで受けていなかった、またはしばらく受けていなかったがん検査を受けようと思い、実際に受けましたか。」(n=100)と質問したところ、「受けた」が40.0%、「受けていない(検討したが行動には至っていない)」が26.0%という回答となりました。

Q7.知人のがん発症をきっかけに、これまで受けていなかった、またはしばらく受けていなかったがん検査を受けようと思い、実際に受けましたか。
・受けた:40.0%
・受けていない(検討したが行動には至っていない):26.0%
・受けていない(検討もしていない):34.0%
・答えられない:0.0%
■「がん検査を受けなかった」理由、「健康診断や人間ドックで十分だと考えていた」が36.7%で最多
Q7で「受けていない(検討したが行動には至っていない)」「受けていない(検討もしていない)」と回答した方に、「Q8.これまで受けていなかった、またはしばらく受けていなかったがん検査を受けなかった理由を教えてください。(複数回答)」(n=60)と質問したところ、「健康診断や人間ドックで十分だと考えていた」が36.7%、「自覚症状がないため、検査の必要性を感じなかった」が20.0%、「忙しくて検査に行く時間を確保できなかった」が16.7%という回答となりました。

Q8.これまで受けていなかった、またはしばらく受けていなかったがん検査を受けなかった理由を教えてください。(複数回答)
・健康診断や人間ドックで十分だと考えていた:36.7%
・自覚症状がないため、検査の必要性を感じなかった:20.0%
・忙しくて検査に行く時間を確保できなかった:16.7%
・検査の予約や手続きが面倒だった:15.0%
・社員や事業を優先して、自分の健康管理を後回しにしてしまった:13.3%
・検査で異常が見つかることへの不安や恐怖があった:13.3%
・どの検査を受ければよいか判断がつかなかった:13.3%
・検査費用の負担が大きいと感じた:11.7%
・検査を受けるタイミングを逃した:11.7%
・自分は健康だと思っているので、がん検査の必要性を感じなかった:6.7%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:10.0%
■半数以上が、がん検査時に「一度の検査で全身のリスクが把握できること」を重視
「Q9.今後、がん検査を受ける際に、どのような点を重視したいですか。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「一度の検査で全身のリスクが把握できること」が51.0%、「早期発見の可能性が高いこと」が46.0%、「検査費用が抑えられること」が33.0%という回答となりました。

Q9.今後、がん検査を受ける際に、どのような点を重視したいですか。(複数回答)
・一度の検査で全身のリスクが把握できること:51.0%
・早期発見の可能性が高いこと:46.0%
・検査費用が抑えられること :33.0%
・検査結果が早く分かること:32.0%
・検査時間が短いこと:31.0%
・検査時の身体的負担が少ないこと:28.0%
・定期的に受けやすいこと(手軽で継続しやすい):27.0%
・検査の精度が高いこと:25.0%
・放射線被ばくなどのリスクがないこと:12.0%
・その他:0.0%
・特にない:10.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■「廉価、簡単に受けられること」や「信頼度の高さ」などを重視する声も
Q9で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q10.Q9で回答した以外に、がん検査を受ける際に重視したい点があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=89)と質問したところ、「廉価、簡単に受けられること」や「信頼度の高さ」など64の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
廉価、簡単に受けられること。
信頼度の高さ。
仕事の合間などに端的に素早く短時間で受けられ、それいでいて精度も高い事も求めたい。
秘匿性。
簡単で全てのがんを調べられ精度が良いもの。
人間ドックとの重複を避けたい。
■まとめ
今回は、直近1年以内に知人のがん発症を経験した、40歳以上の男性経営層(経営者・役員)100名を対象に、知人のがん発症と経営者の健康意識・行動に関する実態調査を実施しました。
まず、経営層の33.0%が週50時間以上働き、22.0%が仕事から完全に離れられる時間が「ほとんどない」または「半日程度」と回答しました。知人のがん発症を知った際には76.0%が「強い衝撃や恐怖」「驚きや不安」を感じ、60.0%ががんリスクについて考える機会が増えたと答えています。さらに、意識変化があった人のうち、心がけるようになったこととして、「健康診断の結果を注意深く確認するようになった」が58.3%、「がん検査を受けようと思うようになった」が43.3%いた一方で、実際のがん検査受診は全体の40.0%にとどまりました。検査を受けなかった理由としては、「健康診断や人間ドックで十分」(36.7%)が最多で、「自覚症状がない」(20.0%)、「忙しくて時間を確保できなかった」(16.7%)が続き、今後のがん検査では「一度の検査で全身のリスク把握」(51.0%)、「早期発見の可能性」(46.0%)、「検査時間が短い」(31.0%)を重視することが分かりました。
今回の調査では、経営層が従来のがん検査体制に対して「時間効率」と「包括性」の両立を強く求めていることが明らかとなりました。多忙な経営者にとって、複数の検査を個別に受ける従来型のアプローチから、一度の検査で全身のリスクを効率的に把握できる次世代型検査への転換が必要とされています。血液採取のみで複数のがんリスクを超早期に検出できるような革新的な検査方法は、まさに経営層が直面する「時間の壁」と「検査の煩雑さ」という二つの課題を同時に解決し、継続的な健康管理を可能にする選択肢として期待されるでしょう。
